• 御朱印はお寺にお参りに行くと書いてもらえる仏様のサインのようなものだ。
    本尊やお寺の名前、日付、梵字、などで構成されている。寺の書き手(ほぼお坊さん)の個性によって字体も様々だ。また、お坊さんが様々ならお寺も様々で訪れるたびに新しい発見がある。
    今回は関東圏の寺を御朱印を軸に紹介しようと思う。

    1.長谷寺

    大きな仏像というとどうしても大仏を想像する方も多いと思うが、鎌倉には高徳院の大仏以外にも巨大な仏像がいる。
    長谷寺(はせでら)の十一面観音だ。
    金色に塗られたそれは『あまりにも大きすぎた。大きく、ぶ厚く、重くそして、大雑把すぎたそれは正に鉄塊だった。』という感じだ。いや、実際は木製だけど。仏像本体のボリュームに対してやや小さい厨子(というかもう建物そのもの)が仏像の迫力をより強くしており、迫力では大仏を上回る。

    長谷寺は山の斜面にある大きいお寺で、鎌倉を一望できるうえ洞窟もあり草花も豊富と、見所も多いため観光客にも人気だ。鎌倉にいったら外せない。
    御朱印の字十一面大悲殿。キレのある直線的な筆遣い。

    2.杉本寺

    鎌倉駅から東の方角にある杉本寺は茅葺きの屋根と苔のむした石段が魅力の静かな寺で、私は鎌倉でこの寺が一番好きだ。
    嬉しいことにこのお寺は仏像を間近に見ることが出来る。私はアンチ秘仏なので、本尊(十一面観音像三体)が秘仏なのはマイナスポイントだが、それを差し引いてもも地蔵菩薩や毘沙門天があり見所満載だ。

    御朱印の字は長谷寺と同じ十一面大悲殿ですが、こちらは丸みをおびた柔らかい印象。

    3.浅草寺

    浅草寺については説明不要ですね。御朱印の文字は聖観世音。
    下町らしい粋な筆遣いです。

    余談ですが、雷門の入って裏の右の仏像はアントニオ猪木にそっくりです。猪木菩薩立像。

    4.護国寺

    去年ゴールデンウィークに開催されたチベット・スピリチュアル・フェスティバルにはダライラマが来日した。そのときには秘仏である如意輪観音菩薩が公開されたらしい。
    私が訪問したときは残念ながら”秘仏”状態だったのだが、御朱印をいただいた若いお坊さんはそのことにも疑問を持っており、仏様は秘仏ではなく、本当はもっとたくさんの人に見てもらえるように公開したい、とおっしゃっていた。前述のイベントの開催にあたっても、住職に開催を認めてもらうためにかなり苦労されたとか。
    1つの寺の中にも住職をはじめとする保守派と若いお坊さんの革新派があるというお話を聞かせてくださった。

    御朱印の字は如意輪観音菩薩。『如』にこだわりを感じる。

    5.新勝寺

    初詣の参拝客の多さで有名な成田山新勝寺。参拝客が多いだけあって収入も多いようで、不動明王は赤や青や紫などド派手な色に塗られている。同じく不動明王を安置している深川不動尊、高幡不動尊、も同じようにバブリーな雰囲気を持っており、私はこのような寺のことをバブル寺もしくはビジネス寺と呼んでいる。最近はバブル寺では御朱印はもらわないことが多い。

    御朱印は不動明王。怒った顔した仏様。

    6.法華経寺

    法華経寺は千葉のお寺。
    たまたま居合わせたおばちゃんが、ここの坊さんたちは金のことしか頭にないとぼやいてました。
    金のことしか頭にないにしては、御朱印の料金はこちらの言い値。

    御朱印は地元の小学生に書いてもらったわけではなく、お寺のお坊さんに書いてもらいました。スタイリッシュで気に入っている。

    7.宝戒寺

    鎌倉の宝戒寺は珍しいお地蔵さんのお寺。

    読めそうで読めない真ん中の字は地蔵尊。

    8.長谷寺

    ちょうこくじと読む。麻布にある静かなお寺で前述の長谷寺の十一面観音と同じ位おおきな十一面観音がある。
    お寺の背景に六本木ヒルズが見えるある意味都会的なお寺。

    麻布大観音というのは通称だと思われる。御朱印は必ずしも本尊の正式名称が記されるわけではなく、通称だったり、お堂だったりもする。あと同じお寺でも書く人によって字体がかなり変わるようだ。

    お寺には訪れてみてはじめて分かる良さ、悪さがある。
    暖かくなってきたら、新しい発見を求めてお寺参りは是非お勧めです!